Intel ISEF 2015 日本代表4プロジェクトが優秀賞! 史上初の快挙!

米国ペンシルベニア州ピッツバーグで開催されているIntel ISEF 2015は、本日が最終日。優秀賞(Grand Award)の表彰式が現地時間15日午前に行なわれ、愛媛県立長浜高等学校
の重松夏帆さんと山本美歩さん、千葉市立千葉高等学校の市毛貴大くんが4等に、宮城県仙台第三高等学校の門口尚広くんと宮城県仙台第二高等学校の遠藤意拡くんが3等に入賞しました。日本代表派遣団から4プロジェクトが優秀賞に入賞したのは今大会が初めての快挙です。

長浜高等学校の二人は「Mg ions in the skin mucus of anemone fish block nematocyst discharge of sea anemone to its symbionts」という研究で、動物科学部門4等を受賞しました。受賞後、二人は「ステージの上はまぶしかったです。商品開発につながるような結果が出せたことを評価していただけたと思います」と語ってくれました。

市毛くんは、「Highly Precise Phase-Locked Loop DC Motor Control System with a Reduced Number of Parts」という研究で機械工学部門4等を受賞しました。授賞式を終えて、市毛君は「今まで頑張ってきてよかったです。Intel ISEFを経験して、英語で研究内容を伝えることの大切さと難しさを学びました。これからは語学とコミュニケーションの力を伸ばしていきたいです」と次の目標を見据えていました。

遠藤くんは、「Landslide Forecasting: Contour Shape as a Major Factor in Slope Failuren」という研究で地球環境科学部門3等を受賞しました。取材に対して、遠藤君は「さらに上位の入賞を狙っていましたが、賞が取れてよかったです。今後さらに研究を続けていく上でも、Intel ISEFはよい経験になりました」と感想を述べてくれました。

門口くんは、「Color Change of Copper Foil by Oxide Thin Layer Formation」という研究で化学部門3等を受賞しました。今回の受賞について、門口君は「難しい化学研究を誰にでもわかりやすく簡単に伝えられるようにしてきたことがよかったのだと思います。ステージの上では感無量でした」と喜びを表現していました。

また、最高賞に当たるゴードン・ムーア賞(Gordon E. Moore Award)に輝いたのは、カナダ代表のRaymond Wangさんの「Aircraft Cabin Airflow: Curbing Disease Transmission(航空機客室内のエアフロー: 機内感染の抑制)」でした。次点にあたるインテル青年科学賞(Intel Foundation Young Scientist Award)には、米国テキサス州代表のKaran Jerathさんの「International Oil Spill Remediation: The Numerical Simulation of an in-situ Subsea Separator, Part II(国際規模の石油流出の浄化: in-situ海底セパレーターの数値シミュレーション その2)」と、カナダ代表のNicole Sabina Ticeaさんの「Low-Cost Disposable Device for Point-of-Care Nucleic Acid Testing of HIV: Sample-to-Answer in 60 Minutes for Less than $5.00(HIVの核酸ポイント・オブ・ケア検査のための使い捨て低コストデバイス:5ドル以下60分以内の結果表示)」が選ばれました。

この表彰式をもって今年のIntel ISEFも無事終了し、日本代表派遣団は明日16日に帰国の途につきます。

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