日本代表の西田君、南波君、仲田さんが受賞

米国カリフォルニア州サンノゼで開催されているIntel ISEF(国際学生科学フェア)の優秀賞(Grand Award)表彰式が行われ、日本代表の西田 惇君(筑波大学理工学群工学システム学類1年)、南波紀昭君(新潟県立柏崎翔洋中等教育学校6年)、仲田穂子さん(埼玉県立浦和第一女子高等学校3年)が表彰されました。

 

西田君は、「筋電位計測システムの開発とその応用 その2」という研究で、工学: 材料工学・バイオエンジニアリング部門(ENGINEERING: Materials & Bioengineering)で3位を受賞しました。受賞直後には「本音を言うともう少し上の賞がほしかったですが、去年参加できなかったことを考えると、この1年間諦めずに頑張った自分をほめたいと思います。また、サポートしてくれたJSEC事務局とNSSの皆さんに感謝いたします。」と少し悔しそうでしたが、受賞できたことを素直に喜んでいました。

 

南波君は、「ガガブタの研究‐不定芽・不定根形成の仕組みについて」という研究で、植物科学部門(PLANT SCIENCES)で、4位を受賞しました。南波君は、「グランドアワードで表彰されたことがまずうれしかったです。これまで研究指導に当たってくれた、学校の先生や大学の先生に良い報告ができることにほっとしてます。」と安堵した表情を浮かべながら受賞の喜びをかみしめていました。

 

仲田さんは、「ゾウリムシの細胞内消化」という研究で、細胞・分子生物学部門(CELLULAR AND MOLECULAR BIOLOGY)で4位を受賞しました。仲田さんは、「受賞できるとは思っていなかったので、名前が呼ばれた時は驚きました。すごくうれしいです。これまで支えてくれた友達や家族、そして先生に感謝いたします。」と喜びの声を聞かせてくれました。

 

また、最高賞にあたるゴードン・ムーア賞(Gordon E. Moore Award)は、テキサス州のエイミー・チャオ(Amy Chyao)さんの「光線力学的療法(PDT)のための量子ドット感光剤の開発」が、次点にあたるインテル青年科学賞(Intel Foundation Young Scientist Award)には、オレゴン州のケビン・エリス(Kevin Ellis)さんの「マルチプルマイクロプロセッサーの動的分析による自動並列化」が、エール・ファン(Yale Fan)さんの「NP完全問題と物理的問題のための断熱量子過程」が選ばれました。

Intel ISEF 2010で日本代表が特別賞を受賞。

米国カリフォルニア州サンノゼで開催されているIntel ISEF(国際学生科学フェア)の特別賞表彰式が現地時間13日夜に行われ、日本代表の西田 惇君(筑波大学理工学群工学システム学類1年)、南波紀昭君 (新潟県立柏崎翔洋中等教育学校6年)が特別賞を受賞しました。

西田君は、「筋電位計測システムの開発とその応用 そ の2」という研究でAgilent Technologies (アジレントテクノロジー賞)およびAmerican Intellectual Property Law Association, Second Place (アメリカ知的財産法協会賞・2等賞)を受賞しました。受賞直後には「こんな素晴らしい賞を2つも受賞できるとは思ってなかったので、とてもうれしいで す。」と興奮気味に語ってくれました。

南波君は、「ガガブタの研究‐不定芽・不定根形成の仕組みについて」というタイトルの研究で、 American Society for Horticultural Science, Second Place (アメリカ園芸学会賞・2等賞)を受賞しました。南波君は、「自分が賞を受賞するとは思っていなかったので、大変驚きました。まだ、受賞したという実感が 湧きません。」と言葉ではうまく表現できないようでした。

また、それに先立ち日中は一般公開が行われ、ファイナリスト達は来場者に研究を発表したり、交流を楽しんでいました。

審査会当日

 米国カリフォルニア州サンノゼで開催されているIntel ISEFで、審査会が行われました。日本代表団は緊張した面持ちの中、最終チェックをし審査に臨みました。

審査終了後は、みな最初は緊張していたそうですが、その後はいつも通り自分の研究を思う存分説明できたようで、満足そうな笑みを浮かべ、また、安堵した表情をみせていました。

明日13日に特別賞の表彰式が、明後日14日にグランドアワード(優秀賞表彰式)が行われ、審査結果が発表されます。



 審査終了後には、ダンスパーティーなどが行われる国際交流会に参加し、審査の労をねぎらっていました。

発表準備整う

米国カリフォルニア州サンノゼで開催されているIntel ISEFで、審査に先立っての全ての事前審査(ルール適合、展示の安全性などのチェック)が終了しました。日本代表のファイナリストは、無事全ての審査をクリアし明日の審査に臨む準備が整いました。

ファイナリストの皆さんは「自分達の研究をしっかりと伝えて、何が面白いのか理解してもらえるように頑張ります。」と意気込みを語っており、審査に向けての発表練習、市内散策をするなど思い思いの準備をし、夕方からはGoogle社主催の歓迎パーティーに参加しました。

大会は三日目が終わり、明日の審査を経て14日(金)に最高賞であるゴードン・ムーア賞(賞金7.5万ドル)を含めた表彰式が行われます。

また、1986年ノーベル化学賞の受賞者である、Dr. Hershchbachより、日本のファイナリストに下記のコメントを頂きました。

“The difficult we do immediately,

The impossible takes a little longer!”

↑Favorite saying of my father,

Dudley Hershchbach

*ゴードン・ムーア氏

インテルの創始者で、CPU産業の発展について述べた「ムーアの法則」で有名。

Intel ISEF 2010 開幕

米国カリフォルニア州サンノゼで開催されているIntel ISEFのオープニングセレモニー(開会式)が行われました。米インテルCEOのポールオテリーニ氏が挨拶を行ったほか、Google会長のレイリーペー ジ氏による激励が行われ、会場はおおいに盛り上がりました。また、各国代表がステージにあがるシーンでは、日本代表団の西田君、岡君、谷口君、仲田さんがはっぴを着て、各国代表に負けじと日本チームをアピールしていました。

また、日本代表団全6プロジェクト全ての事前チェックも無事終了 し、ABCニュースの取材を受けたり、各自発表練習をするなど、思い思いの時間を過ごしています。特に、西田君は、インテルCEOのポール氏に対して ショートプレゼンテーションを行う機会を頂くというサプライズもありましたが、緊張した面持ちながらも、堂々とした発表を行いました。なお、このショート プレゼンテーションは、全プロジェクトの中から10プロジェクトが選ばれて行われたものです。

 

今年のISEF参加者情報は以下の通りです。

参加国(国と地域) : 59

参加生徒総数 : 1611人

プロジェクト数 : 約1200

サンノゼに無事到着

米国カリフォルニア州サンノゼにIntel ISEF2010日本代表団が無事到着いたしました。

参加登録を済ませ、パネルセットアップを行い、ISEF恒例のピンバッチ交換に臨みました。

日本代表団本日出発

米国カリフォルニア州サンノゼで5月9日から5月15日にかけて行われるIntel ISEF(国際学生科学技術フェア)に向けて、日本学生科学賞にて上位入賞し、日本代表として派遣される生徒たちが本日成田空港を出発いたします。

本年度のISEFには、以下の6つのプロジェクトが参加します。

 

 

【植物科学部門】

南波紀昭(新潟県立柏崎翔洋中等教育学校5年)

「ガガブタの研究‐不定芽・不定根形成の仕組みについて」

 

 

【細胞・分子生物学部門】

仲田穂子(埼玉県立浦和第一女子高等学校2年)

「ゾウリムシの細胞内消化」

 

 

【エンジニアリング部門】

西田 惇(奈良女子大学附属中等教育学校6年)

「筋電位計測システムの開発とその応用 その2」

 

 

【数学部門】

平川一樹(徳島県立城南高等学校3年)

「Σkmの自作公式」

 

 

【団体部門/動物科学】

谷口文章、西垣 新、平田尊紀(清風高等学校)

「バラタナゴはドブガイ模型に産卵するか パート2‐産卵と放精を誘発するアミノ酸の不思議」

 

 

【団体部門/化学】

落合翔平、砂場大輝、岡 紀良(岡山県立岡山一宮高等学校)

「バイオマスの糖化に用いる新固体酸触媒の開発~グリーン・サスティナブル・ケミストリーを目指して~」

 

 

大会中の様子を、現地プレスルームより毎日お届けいたします。日本代表団の活躍に期待しましょう!

(学年は、日本学生科学賞、JSEC受賞時のもの)