Regeneron ISEF 2025 の2日目が終了しました。
昨日まで日本のファイナリスト達は着々とブースの準備を進めてきました。今日は朝から、完成したブースを使用して発表練習に打ち込む姿が多く見られました。チームメイトどうしでアドバイスしあったり、個人でひたすら練習を繰り返したりと、思い思いの方法で熱心に最後の追い込みをしていました。中には他の日本代表のブースを訪れて発表を聞きあったり、他国のファイナリストと研究を紹介しあう姿も見られました。

またそれと並行して、STEM教育・AI・知的財産権等の科学研究に関わる話題をテーマとしたシンポジウムや、ISEFのタイトルスポンサーであるRegeneronの創業者・社長のジョージ・ヤンコポーロス氏の講演等も行われており、聴講した生徒もいました。
その後、ジョージ・ヤンコポーロス氏との面会がありました。一緒に集合写真を撮った後、一人ひとりのファイナリストと談笑していました。自らヤンコポーロス氏にリクエストし自撮りに応じてもらうファイナリストも多くいました。

午後は会場を出て羽をのばす時間となりました。会場近くにあるCenter of Science and Industry(通称:COSI)やマーケット等を訪れる等、それぞれ楽しいひと時を過ごしたようです。
そして現地時間の午後7時からはオープニングセレモニー。開催地オハイオ州を拠点とするマーチングバンドのパフォーマンスが会場を盛り上げ、華やかなセレモニーが幕を開けました。Barb Baker氏の司会で始まったOpening CeremonyではSociety for Scienceの代表であるMaya Ajmera氏やRegeneronのジョージ・ヤンコポーロス氏の講演の他、Maya Ajmera氏の進行によるパネルディスカッションがありました。
Maya Ajmera氏はISEFの歴史や過去のファイナリストで現在活躍する人々の紹介や、ISEFへ携わるすべての人へ感謝を述べた後、ファイナリストへ「幸運を祈っています。素晴らしい1週間を」と述べ、激励の言葉を贈りました。

ジョージ・ヤンコポーロス氏は「我慢せず、失敗を恐れないでください。世界も、私も、あなたたちの活躍に期待しています。」と述べました。
パネルディスカッションでは、以下の4人の方がゲストとして登場しました。
- フレデリック・バートリー氏:COSI(Center of Science Industry)の社長兼CEO、コロンバスにあるNational Veterans Memotial and Museum(国立退役軍人記念館・博物館)のCEO
- ジェニー・ブリトン氏:Jeni’s Splendid Ice Creams(アメリカの有名アイスクリーム店)の創設者、Floura(食物繊維が豊富なFiberCrushBarを取り扱う店)の創設者兼CEO
- ウォルター「テッド」カーター・ジュニア氏:オハイオ州立大学の学長、元アメリカ海軍、ISEF1997出場者
- ルイス・フォン・セア氏:Battelle(オハイオ州コロンバスに拠点を置くバテル記念研究所)の社長兼CEO
ディスカッションでは、会場にいるファイナリストも参加できるようなアンケートが盛り込まれており、学校の外で学ぶことの大切さや、10年後の未来についてなど、様々なテーマに関する貴重な意見を聞くことができました。

明日はプレス・来賓向けの公開日です。ファイナリストにとっては本番前最後の練習の場となります。