【Regeneron ISEF 2025 5日目】 一般公開&特別賞授賞式

米国オハイオ州コロンバスで開催中のRegeneron ISEFは本日で大会5日目です。

一般公開が行われ、地元の住民や、小中学生など科学に興味を持つ人が広く参加しファイナリストのブースを巡っていました。学校のフィールドワークで訪れる子ども達も多くいました。法被や着物、弓道着などを着た日本からのファイナリストは会場でもよく目立っており、一緒に写真をとっている光景もみられました。

一般公開では、自分の分野に詳しくない来場者や小中学生に対し、わかりやすく興味をもってもらえるように説明をする必要があります。この数日の間に英語で質疑応答をすることにもかなり慣れ、来場者との交流を積極的に楽しむ様子が見られました。研究に感心してくれる方が大変多く、ファイナリストにとっても励みになったのではないかと思います。一般の方との交流以外にも、日本代表のファイナリスト同士の研究交流も積極的に行われ、日本代表同士親睦を深めることができたのではないかと思います。

また、ファイナリストによる展示の隣では、企業や団体によるブースが設置されました。Intel などの協賛企業などがブースを出し、参加者が様々な体験ができるようになっていました。

一般公開の裏では、カテゴリー別にネットワーキングイベントが行われました。分野ごとにファイナリストが集まり、ご飯を食べながら親睦を深めました。

夜19:00から特別賞の表彰式(Special Award Ceremony)が行われました。特別賞では、Regeneron ISEFの協賛団体による表彰が行われます。今年は、約50の企業・団体による表彰が行われ、賞金・奨学金の総額は約800万ドルにのぼりました。残念ながら日本人ファイナリストの特別賞の受賞は叶いませんでしたが、Maya Ajamera氏がスピーチで述べた通り、「Regeneron ISEFに出場できたこと自体が素晴らしい成果であり、そのこと自体が皆さんを”勝者”である」と思います。特に、英語が母国語ではない中、世界中のファイナリストが集まった国際大会で英語を使った発表と質疑応答をやり遂げた日本代表のファイナリストの皆さんは立派に頑張りました。

今回は世界中のファイナリストに例年提供されるWolfram Research社のWolfram OneとWolfram Alpha Proの使用権のみならず、Midjourney社から同社年間サブスクリプション、DataClassroom社から統計ソフトの12ヶ月間のUniversity Level Student Licenceが提供されました。

明日はグランドアワードの表彰式が行われます。グランドアワードの表彰式は、Society for ScienceのYouTubeアカウントでライブ中継されます。日本時間5/16の22:00からスタートします。NSSのスタッフ一同、表彰式を楽しみにしています!

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