日本代表ファイナリストの受賞状況
2000年から現在までのRegeneron ISEF (旧 Intel ISEF, ~2019)で見事受賞した日本代表のファイナリストを開催年ごとにまとめたものです。2004年より高校生科学技術チャレンジが創設され、派遣枠が最大3枠から6枠に拡大しました。年により派遣件数にばらつきはありますが、2025年の大会では、史上最多の17研究・25名の高校生らが参加しています。また、チームプロジェクトは2010年まではチームプロジェクトカテゴリ、2011年以降は各カテゴリで個人プロジェクトと同様に審査されています。尚、カテゴリ分けは少しずつ変化しているため、年により名称に違いがあります。
2025 Columbus
- 糸状藻類(アオミドロ/サヤミドロ)を用いたバイオ燃料及び土壌改良材の実用化に向けた基礎研究 西田 優美奈(横浜市立南高等学校)
- 優秀賞: 環境工学部門 3等
- 膜の破れによって生じ得るウォーターベルの変形 田中 喜大(筑波大学附属駒場高等学校)
- 優秀賞: 物理学・天文学部門 4等
2024 Los Angeles
- 段ボール箱を再利用した災害時対応 机・折り畳み椅子の設計と製作手法及び手を挟みにくい折り畳み椅子の開発 中辻 知代(桜蔭高等学校)
- 優秀賞: 機械工学: 静的・動的部門 1等
- 特別賞: アブドゥルアズィーズ国王財団の才能創造性賞
- カニ殻からバイオプラスチックを生成する新規微生物の探索と同定 池上 十和子(近畿大学附属豊岡高等学校)
- 優秀賞: 微生物学部門 4等
- 日本の公開天文台の標準機を目指した次世代型天体観測用分光器の開発 吉田 浩瑛、前田 孝太朗、鐘築 昇太郎(米子工業高等専門学校・チーム研究)
- 優秀賞: 物理学・天文学部門 4等
- データアクイジションにおけるAGIバイアス解決へ 小谷 理人(東京学芸大学附属国際中等教育学校)
- 特別賞: ノン・トリビアル賞
- アルテミシニン誘導体の抗マラリア活性評価 塚井 優美(徳島市立高等学校)
- 特別賞: 医薬・化学・関連技術協会賞
2023 Dallas
- アリの秘密 ~アリはどうやって滑らかな壁を登っている?~ ブランデル 葉奈 (大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎)
- 優秀賞: 物理学・天文学部門 2等
- 特別賞: 科学による社会貢献賞 2等
- バイオリンのハーモニクス奏法における倍音の持続現象に関する数理的研究 田中 翔大 (市立札幌開成中等教育学校)
- 優秀賞: 物理学・天文学部門 3等
- 特別賞: アメリカ音響学会賞 1等
- 赤い紅の「見える緑」「見えない緑」「光る緑」 ~墨を用いて紅の緑色光沢を生み出す伝統的な手法の解析~ 箕浦 祐璃、光吉 音葉 (文京学院大学女子高等学校・チーム研究)
- 優秀賞: 材料科学部門 4等
- 空気の微細な気泡と海水の鉄電解を用いたアンモニア製造法 安藤優花[2回目の出場]、石垣美月、相原瑛莉星 (静岡理工科大学静岡北高等学校・チーム研究)
- 特別賞: 上海青少年科学教育社賞
2022 Atlanta(日本代表はオンライン参加)
- 卵を産まない寄生バチの雌が種を保存する!? 河原 永晶 (三重県立伊勢高等学校)
- 優秀賞: 動物科学部門 3等
- 持続可能な食料生産を目指して 近藤 惇 (京都橘高等学校)
- 優秀賞: 地球環境科学部門 4等
- 水中を落下するふたつの液滴が相互に与える影響 中島 里菜 (大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎)
- 優秀賞: 物理学・天文学部門 4等
- 高次楽器音分離モデルの軽量化 村松 亮 (東京工業大学附属科学技術高等学校)
- 特別賞: 米国人工知能学会奨励賞
2021 Online
- インジルビンの選択的合成と光触媒活性 田中 舜 (鳴門教育大学附属中学校)
- 優秀賞: 化学部門 3等
- 出水市に侵入したリュウキュウアブラゼミはどこから来たのか? 有村 七海、板倉 杏、中島 梨瑚 (鹿児島県立国分高等学校・チーム研究)
- 優秀賞: 動物科学部門 4等
- 特別賞: シグマ・サイ科学研究優等生協会賞 2等
- チョウの翅の撥水性と微細構造の関係 ー水接触角・滑落角の観点から― 中山 和奏 (神戸大学附属中等教育学校)
- 特別賞: 科学による社会貢献賞 2等
- 茶粕と鉄イオンを用いた光化学的水素製造法 谷本 里音、田中 響、望月 凌 (静岡理工科大学静岡北高等学校・チーム研究)
- 特別賞: エジソン・インターナショナル賞 1等
- ビュフォンの針の高次元への拡張~図形を用いた確率の計算理論と幾何への応用~ 左藤 開己 (奈良女子大学附属中等教育学校)
- 特別賞: アメリカ数学会賞 2等
- イオン液体によるセルロースの酸加水分解の効率化 ~バイオエタノール生成の効率化に向けて~ 武藤 優里、神崎 七海、樋田 一貴 (愛知県立一宮高等学校・チーム研究)
- 特別賞: アメリカ化学会奨励賞
2020 Anaheim
新型コロナウイルス感染症のため開催中止
2019 Phoenix
- 空中環境DNAを使った鳥類調査法の確立をめざして 岡本 優真、塚本 颯 (静岡県立掛川西高等学校・チーム研究)
- 優秀賞: 動物科学部門 2等
- 特別賞: アリゾナ大学賞 奨学金
- シックハウス症候群解消を目指した卵殻の機能導入型建材の開発 田中 泰斗 (米子工業高等専門学校)
- 優秀賞: 材料科学部門 3等
- 謎に満ちた地表徘徊性ハシリカスミカメムシ類の生態(とくに発音と闘争)を解明 そして飼育技術を開発したサクセスストーリー 玉田 結唯、宮崎 文那、日南 瑶 (長崎県立長崎西高等学校・チーム研究)
- 優秀賞: 動物科学部門 4等
- 特別賞: アメリカ音響学会賞 1等
- 北アルプスが夕立に及ぼす影響 上条藍悠 (長野県松本深志高等学校)
- 特別賞: アメリカ気象学会賞 3等
2018 Pittsburgh
- 守れ!ふるさとのカスミサンショウウオ ~GISと環境DNAを用いた新規生息地の発見~ 土田 康太、坂井 雄祐、都竹 優花 (岐阜県立岐阜高等学校・チーム研究)
- 優秀賞: 動物科学部門 2等
- アブラムシの種分化に迫る 井川 恭平 (佼成学園高等学校)
- 優秀賞: 動物科学部門 3等
- 木質バイオマスからバイオエタノールを生産できる花酵母の研究 太田 千尋、霜山 菜都乃 (ノートルダム清心学園清心女子高等学校・チーム研究)
- 優秀賞: 微生物学部門 4等
- 多点観測によるペルセウス座流星群の研究 上川 滉太 (金光学園中学・高等学校)
- 優秀賞: 物理・天文学部門 4等
- “副実像”の写像公式化の研究 ~定式化のための行列の特定と可視化~ 成松 紀佳、小佐井 彩花、高田 晶帆 (熊本県立宇土高等学校・チーム研究)
- 優秀賞: 物理・天文学部門 4等
- 朝顔の開花の研究 岡野 美聡 (埼玉県立川越女子高等学校)
- 優秀賞: 植物科学部門 4等
- Soddyの六球連鎖の拡張 横浜 湧太、坂井 龍征、小島 颯太 (滋賀県立彦根東高等学校・チーム研究)
- 特別賞: アメリカ数学会賞 1等
- 新型Mg空気電池の開発 濱野柊歩 (埼玉県立坂戸高等学校)
- 特別賞: 特許商標協会賞 2等
2017 Los Angeles
- 人工光合成の研究 -酸化タンタル/タンタル板を使った二酸化炭素からギ酸の生成と可視光応答- 吴 慧怡(市川学園市川高等学校)
- 優秀賞: エネルギー: 化学的部門 2等
- ファンプロペラの効率アップ -風を変えるシンプルな表面加工- 田渕 宏太朗(南山高等学校)
- 優秀賞: 機械工学部門 2等
- ローダミンBの赤い繭・青い繭 福満 和(島根県立益田高等学校)
- 優秀賞: 動物科学部門 2等
- 飛行機雲の研究Ⅱ 越田望月、小泉ひなた、古枝志織(青森県立青森南高等学校・チーム研究)
- 特別賞: アメリカ気象学会賞 佳作
- オオアメンボAquarius elongatus の水面波への応答について 野辺愛耶、近藤紀香、福澤咲知子(長崎県立長崎西高等学校・チーム研究)
- 特別賞: アメリカ音響学会賞 佳作
2016 Phoenix
- ロータリーエンコーダを用いたステッピングモーターの省電力制御 市毛貴大[2回目の出場](千葉市立千葉高等学校)
- 優秀賞: 機械工学部門 部門最優秀賞、1等
- インテル財団文化・科学中国訪問賞
- カイコ絹糸腺抽出セリシンの取得と動物細胞培養素材への応用 藁科友朗(横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校)
- 優秀賞: 細胞・分子生物学部門 2等
- 天然に存在する薄膜を発電装置の材料として活用する研究 前田千澄[2回目の出場]、山村萌衣(米子工業高等専門学校)
- 優秀賞: エネルギー: 化学的部門 2等
2015 Pittsburgh
- ハタゴイソギンチャク刺胞射出の秘密 重松夏帆、山本美歩(愛媛県立長浜高等学校・チーム研究)
- 優秀賞: 動物科学部門 4等
- 銅箔の色調変化の研究 門口尚広(宮城県仙台第三高等学校)
- 優秀賞: 化学部門 3等
- 砂山シミュレーション~揺れによる斜面崩壊~ 遠藤意拡(宮城県仙台第二高等学校)
- 優秀賞: 地球環境科学部門 3等
- ロータリーエンコーダを位相比較器として用いたDCモーターのPLL制御 市毛貴大(千葉市立千葉高等学校)
- 優秀賞: 機械工学部門 4等
- エチレンはどのようにカイワレダイコンの子葉をカールさせるのか ~細胞レベルのメカニズムを探る~ 久保裕亮(茨城県立並木中等教育学校)
- 特別賞: アメリカ園芸学会賞 3等
2014 Los Angeles
- 「ダンゴムシの左右交互に曲がる行動がどのように起こるか」 ~触角の役割からそのメカニズムに迫る~ 林靖人(富山県立高岡高等学校)
- 優秀賞: 動物科学部門 2等
- 縞状鉄鉱層の形成過程 本松千波(千葉県立薬園台高等学校)
- 特別賞: アメリカ地球科学協会賞 1等
- 塩害に強いあじさいを用いた色素増感太陽電池 ~被災地から復興へ~ 山中美慧(宮城県仙台第二高等学校)
- 優秀賞: エネルギー運輸部門 2等
- 特別賞: 欧州原子核研究機構(CERN)賞、アメリカ化学会賞佳作
- ユーザーインタラクションを用いた楽曲の構造理解システム -ボーカロイドとニコニコ動画を題材に- 矢倉大夢[2回目の出場](灘高等学校)
- 特別賞: ブルーノ・ケスラー財団賞
2013 Phoenix
- 微小貝は古環境指標として有用か -千葉県市原市瀬又から産出した微小貝化石について- 田中堯(千葉県立千葉高等学校)
- 優秀賞: 地球惑星科学部門最優秀賞、1等
- 動く棒が水面に描く波模様の研究 「変形くさび型の成因」及び「波模様の数学的考察」 佐藤友彦、四茂野貴大(広島県立府中高等学校・チーム研究)
- 特別賞: アメリカ物理探査学会賞、アメリカ音響学会賞 佳作
2012 Pittsburgh
- 水面下からの水噴流による流水に関する研究 上田和茂、土井ひらく、志賀浩一(広島県立国泰寺高等学校・チーム研究)
- 特別賞: アメリカ物理学会及び教育学会賞 佳作
2011 Los Angeles
- 有孔虫による堆積古環境の推定 田中里桜(千葉県立千葉高等学校)
- 優秀賞: 地球惑星科学部門 3等
- 特別賞: アメリカ地球科学協会賞
- 桜島の火山雷における特性評価と発生のモデルの提唱 川添信忠、前畑大樹、叶瑠至亜(鹿児島県立錦江湾高等学校・チーム研究)
- 優秀賞: 地球惑星科学部門 4等
- 特別賞: アメリカ気象学会賞
2010 San Jose
- 筋電位計測システムの開発とその応用 その2 西田惇[2回目の出場](奈良女子大学附属中等教育学校)
- 優秀賞: 工学:材料・バイオ部門 3等
- 特別賞: アジレント・テクノロジー賞、アメリカ知的財産法協会賞 2等
- ゾウリムシの細胞内消化 仲田穂子(埼玉県立浦和第一女子高等学校)
- 優秀賞: 細胞・分子生物学部門 4等
- ガガブタの研究‐不定芽・不定根形成の仕組みについて 南波紀昭(新潟県立柏崎翔洋中等教育学校)
- 優秀賞: 植物学部門 4等
- 特別賞: アメリカ園芸学会賞 2等
2009 Reno
伝染病のため日本代表は派遣中止
2008 Atlanta
- ショウジョウバエの幼虫は餌によって唾液分泌量を調節する 坂口穂菜美(埼玉県立浦和第一女子高等学校)
- 優秀賞: 動物学部門 2等
- アスピレーターによる簡易放電管の製作 牧野美咲(私立渋谷教育学園幕張高等学校)
- 特別賞: プラズマ科学連合賞 1等
- 実用的な自動合成写真作成アルゴリズムの設計と実装 三浦拳、井上真美、鈴木栞友(静岡県立浜松北高等学校・チーム研究)
- 優秀賞: コンピューター科学部門 4等
- 特別賞: アメリカ知的財産法協会賞 2等、国際計算機学会賞 4等
- 微風時における高効率縦型風力発電用風車の研究-風向きに対応した縦型回転翼可変迎角- 吉村史也、谷口和成、清本大介(奈良県立王寺工業高等学校・チーム研究)
- 優秀賞: エネルギー・運輸部門 2等
2007 Albuquerque
- 馬見ヶ崎扇状地のでき方 菅野緑(山形県立山形東高等学校)
- 特別賞: アメリカ地球科学協会賞、中国科学技術協会賞、アメリカ物理探査学会賞
- DOAS 法を用いた NO2 濃度測定装置の開発および実測 西田駿介、篠原正季(京都市立堀川高等学校・チーム研究)
- 特別賞: アメリカ気象学会賞 1等
- 粘菌の情報・工学への応用 – 生物を利用した知能ロボット – 吉田翔(私立立命館高等学校)
- 優秀賞: 材料・バイオ工学部門 4等
- 特別賞: アジレント・テクノロジー賞
2006 Indianapolis
- プラナリアの摂食機構 下山せいら(埼玉県立浦和第一女子高等学校)
- 優秀賞: 動物学部門 1等
- 特別賞: 中国科学技術協会賞、ウルフラム・リサーチ賞
- もしどんどん川が汚れていったら 幸喜未那子(沖縄県立開邦高等学校)
- 特別賞: アジレント・テクノロジー賞
2005 Phoenix
- タンポポの花茎倒伏と再起立について 石川美穂(私立八千代松陰高等学校)
- インテル財団業績賞 1等
- 簡易燃料電池の作製とその性能に及ぼすビタミンCの働きについて 今福成徳、永井悠太郎、宮崎敦史(千葉県立安房高等学校・チーム研究)
- 優秀賞: 化学部門 3等
- 特別賞: アメリカ化学会賞
- 道路事情を克服し、快適かつ安全に走行できる電動車椅子の研究 吉藤健太朗、三浦裕清、日野剛史(奈良県立王寺工業高等学校・チーム研究)
- 優秀賞: 工学部門 3等
- 海洋深層水・微酸性電解水を使った新栽培法の確立 鈴木智之(神奈川県立平塚農業高等学校初声分校)
- 優秀賞: 環境科学部門 4等
2004 Portland
- 針金を使った化学振動現象 岩見綾花(埼玉県立浦和第一女子高等学校)
- 優秀賞: 化学部門 3等
- 特別賞: アメリカ化学会賞
- ケータイ速報キャッチャー 磯村梓(国立学芸大学附属高等学校大泉校)
- 特別賞: 中国科学技術協会賞
2003 Cleveland
- 小木津山自然公園の野鳥たち(9年次) 豊かな生態系の確立に向けてPartIII 益子美由希(茨城県立水戸第一高校)
- 特別賞: 通信技術学会賞
- 液滴検電器の発明・研究 砂子北斗(富山県立富山中部高校)
- 特別賞: アメリカ物理学会及び教育学会賞、アジレント・テクノロジー賞、イーストマン・コダック賞
- トナーのパターンによる回折格子の研究 池田舞, 神岡なつみ(愛媛県立新居浜西高校・チーム研究)
- 優秀賞: 物理学部門 4等
- 特別賞: イーストマン・コダック賞
2002 Louisville
- 植物遺伝資源のロゼット化による長期保存法 山田哲也(神奈川県立中央農業高校)
- 優秀賞: 植物学部門 3等
- 磁場中における化学反応に伴う溶液の回転運動の解明 柴田恭幸[2回目の出場](千葉県立船橋高校)
- 優秀賞: 物理学部門 4等
2001 San Jose
- 館山市沼地区におけるヒカリモの研究 山口晴代、寺島大樹、小川真一(千葉県立安房高等学校・チーム研究)
- 優秀賞: 植物学部門 4等
2000 Detroit
- ショウジョウトンボの雄はどのように同種の雄を識別しているのか 高橋佑磨(東京都立三鷹高等学校)
- インテル財団業績賞 1等
- 優秀賞: 動物学部門 1等
- 特別賞: 北米底生動物学会賞 2等