Intel ISEF 2014 日本代表2名が優秀賞2等を受賞!

米国カリフォルニア州で開催されているIntel ISEF 2014で、優秀賞(Grand
Award)表彰式が現地時間16日午前に行われ、林靖人君(富山県立高岡高等学
校3年)と山中美慧さん(宮城県仙台第二高等学校3年)がそれぞれ優秀賞2等を
受賞しました。

林君は「ダンゴムシの左右交互に曲がる行動がどのように起こるか 〜触角
の役割からそのメカニズムに迫る〜」という研究で、動物科学部門2等賞を
受賞しました。そのときの気持ちを「名前を呼ばれるとは思っていなかった
ので、実際に呼ばれたときには信じられませんでした。」と語ってくれまし
た。山中さんは、「塩害に強いあじさいを用いた色素増感太陽電池 〜被災
地から復興へ〜」という研究でエネルギー・運輸部門2等賞を受賞しました。
彼女は「日本チームで、一緒に頑張って練習した仲間と同時に受賞できたこ
とがとてもうれしいです。」と受賞の喜びを話してくれました。

また、最高賞に当たるゴードン・ムーア賞(Gordon E. Moore Award)は、マサ
チューセッツ州のネイサン・ハンさんの「腫瘍抑制遺伝子に生じる変異の性
質の特定」が、次点にあたるインテル青年科学賞(Intel Foundation Young
Scientist Award)には、シンガポールのシャノン・リーさんの「天然由来の炭
素マイクロシートを利用した効率的な電極触媒の開発」とドイツのレナート
・クラインオートさんの「スマートフォンおよびタブレットで動作する数学
計算システム」が選ばれました。

この表彰式をもって今年のIntel ISEFも無事終了し、日本代表団は明日以降に
帰国の途につきます。


*なお、各日本語研究タイトルは国内大会受賞時のものです。

Intel ISEF 2014 日本代表3名が特別賞受賞!

米国カルフォルニア州ロサンゼルスで開催されているIntel ISEF 2014の特別賞(Special Award)表彰式が現地時間15日夜に行われ、日本代表の本松 千波さん(千葉県立薬園台高校出身)、山中 美慧さん(宮城県仙台第二高等学校3年)、矢倉 大夢君(灘高等学校3年)が特別賞を受賞しました。
本松さんは、「縞状鉄鉱層の形成過程」という研究でアメリカ地球科学協会賞・1等賞(American Geoscience Institute, First Place)を受賞しました。
山中さんは、「塩害に強いあじさいを用いた色素増感太陽電池 ~被災地から復興へ~」という研究で欧州原子核研究機構(CERN)賞、また、アメリカ化学会賞・佳作(American Chemical Society, Certificate of Honorable
 Mention)を受賞しました。
矢倉くんは、「ユーザーインタラクションを用いた楽曲の構造理解システム ~ボーカロイドとニコニコ動画を題材に~」という研究でブルーノ・ケスラー財団賞(Fondazione Bruno Kessler)を受賞しました。
表彰式直後に、受賞者の3人は「審査員の方々からの質問に詰まりながらもしっかりと答えることができ、しっかりアピールができたことが評価されて、受賞につながったのだと思います」と語ってくれました。
午前中は、表彰式に先立ち、ファイナリストの研究発表の一般公開が行われました。地元の中学生などが多数来場し、法被や振り袖、浴衣などを着た日本のファイナリストのブースには、たくさんの人が訪れていました。
明日の朝(5月16日)には、いよいよ優秀賞(Grand Award)表彰式が行われます。
※なお、各日本語研究タイトルは国内大会受賞時のものです。

審査会当日

米国カルフォルニア州ロサンゼルスで開催されているIntel ISEF2014が4日目、審査会当日を迎えました。
審査直前には、通訳ボランティアの人と発表の打ち合わせを兼ねた朝食会が行われ、各々内容のすり合わせをしました。
本番の審査会は、ファイナリストと通訳、審査員だけが入場できる厳重なセキュリティ体制の中、朝8時から夕方17時にかけて行われました。
日本代表のファイナリストたちは、緊張しつつも堅くなりすぎることはなく、昼休みには「話がわかってもらえてすごく楽しい!」と語るほど、審査会を楽しんでいました。
 
審査終了後は、Intel ISEF参加者のために貸し切られたユニバーサルスタジオハリウッドで、審査の疲れも忘れて思いおもいに満喫していました。
なお、明日15日に特別賞の表彰式が、明後日16日に優秀賞表彰式が行われ、審査結果が発表されます。

Intel ISEF 2014 本松さんがノーベル賞パネルに質問、歓迎パーティに参加

米国カルフォルニア州ロサンゼルスで行われているIntel ISEF2014が3日目を迎えました。
3日目は、審査を控えた前日であり、ブースが完成した状態で午前にメディア向けの内覧会が行われました。ファイナリストはブースの前で練習できるこの最後の時間を使い、発表練習したり、メディアの取材を受けたりして過ごしました。
午後は、ノーベル賞受賞者を中心とする6名のパネルに質問をすることができる討論会が行われました。
全ファイナリスト1700名以上の参加者のうち質問できるのは、事前に応募した中から選ばれたわずかな人数のみですが、今回、本松さんが見事にその権利を獲得しました。
本松さんはノーベル賞受賞者との昼食会に参加後、討論会で”What are the most different things between researchers of today and those of former days?”(今日の研究者とそれ以前の研究者で最も異なっていることは何ですか?)という質問をしました。
パネルからは、今の若い研究者に求められている成果をコンスタントにたくさん出さなければならないというプレッシャーに対する危惧や基礎研究をもっと重要視すべきであるという意見が聞かれました。
夕方からはファイナリストの歓迎パーティーがあり、ファイナリストは思いおもいの時間を過ごしていました。

Intel ISEF 2014 開幕!

米国カルフォルニア州ロサンゼルスで開催されているIntel ISEF 2014は、2日目を迎えました。
午前中、ファイナリストたちは昨日のポスター準備の続きや発表練習を行い、審査本番に向けて有意義な時間を過ごしていました。また事前の展示物検査を無事に全員が通過し、ホッとした表情を見せていました。
夕方、ディナーのあと行われたオープニングセレモニーでは、Not Impossible Labs社の設立者であるミックエベリングCEOの講演があり、彼の不可能だと思われていることへ挑戦する姿勢は、各国のファイナリストの共感を得ているようでした。
恒例の各国代表がパネルをもって壇上に駆け上がるアピールタイム”シャウトアウト”では、はっぴを着た栗屋君、鈴木さん、藤沢君の3名が代表としてステージへと上がりました。特に栗屋君の魅せたアクロバティックなパフォーマンスには、会場からもどよめきが起こっていました。
また、同時に工藤さん、林くん、保科さんが出演した日本代表のショートムービーもスクリーンに映しだされました。

Intel ISEF 2014 日本代表団、ロサンゼルスに到着。ピンバッチ交換会に参加しました。

【AS011 動物科学部門】
埼玉県立浦和第一女子高等学校
須田 彩佳
「ミドリムシの鞭毛は接触刺激の受容体か ~ユーグレナ運動との関係~」
【AS303 動物科学部門】
熊本県立東稜高等学校
栗屋 大志、髙見 勇介、風間 輝龍
「飛翔する昆虫の体温変化II ~ シロテンハナムグリは37°Cで飛翔する ~」
【PS309 植物学部門】
茨城県立日立第一高等学校
原野 頌子、柴田 愛里沙、鈴木 菜々
「ヒマワリの種子の配置・成長と繁殖戦略」
【AS013 動物科学部門】
宮崎県立宮崎大宮高等学校
望月 優輝
「ハクセンシオマネキの歩行の数理モデル化」
【PS308 植物学部門】
埼玉県立大宮高等学校
泉 航太、野田 遼平
「CAM 植物の気孔開閉制御」
【EA302 地球惑星科学部門】
新潟県立新潟中央高等学校
坂井 雛子、菅原 咲笑、保科 利美
「タービダイト中の珪藻化石 ~珪藻化石から探るタービダイトの堆積様式~」
【MI106 微生物学部門】
茗溪学園高等学校
溝口 昂太郎
「発光バクテリアの照明への応用における可能性の考察」
【AS012 動物科学部門】
富山県立高岡高等学校
林 靖人
「ダンゴムシの左右交互に曲がる行動がどのように起こるか ~触角の役割からそのメカニズムに迫る~」
【EA006 地球惑星科学部門】
薬園台高校
本松 千波
「縞状鉄鉱層の形成過程」
【CH306 化学部門】
大分県立大分上野丘高等学校
藤澤 雄太、甲斐 伊織、工藤 栄華
「イオン泳動の研究 ~限界泳動距離の出現について~」
【PH304 物理学・天文学部門】
山口県立山口高等学校
亀谷 洋大、田村 亮祐
「竹とんぼの研究 ~飛行メカニズムの解明と測定方法の開発~」
【EN018 材料工学・バイオエンジニアリング部門】
京都市立堀川高等学校
三宅 皓一朗
「泥団子が球形を維持できるのはなぜか ~粒径と表面張力の観点から~」
【ET021 エネルギー運輸部門】
宮城県仙台第二高等学校
山中 美慧
「塩害に強いあじさいを用いた色素増感太陽電池 ~被災地から復興へ~」
【CS020コンピュータ科学部門】
灘高等学校
矢倉 大夢
「ユーザーインタラクションを用いた楽曲の構造理解システム ~ボーカロイドと
  ニコニコ動画を題材に~」