Intel ISEF 2016 日本代表4名が部門最優秀賞を含む、計5つの賞を受賞!! 2016/05/13

米国アリゾナ州フェニックスで開催されているIntel ISEF 2016で、優秀賞(Grand Award)表彰式が現地時間13日午前に行われました。 千葉市立千葉高校3年市毛貴大さんが機械工学部門の1等を受賞し、さらに日本人では二人目となる部門最優秀賞(Best of Category)に選ばれました。 慶応義塾大学1年(横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校出身)の藁科友朗さんが分子生物学部門優秀賞2等を受賞しました。 米子工業高等専門学校の4年の前田千澄さん、3年の山村萌衣さんがエネルギー:化学的部門2等を受賞しました。 これに加えて市毛くんは、インテル財団文化・科学中国訪問賞を受賞しました。こちらの賞の受賞は日本人初であり、部門最優秀賞から選出されます

市毛くんの行った研究は「A Novel and Simple Power Saving Controller for Stepper Motors」というもの。受賞した時の気持ちを「もうダメかなと思っていたので、名前を呼ばれた時はとてもほっとしましたが、登壇してからはうれしさのあまり、何も考えられませんでした。ベストオブカテゴリーとして名前がもう一度呼ばれたときは、どうなっているんだ?!と本当にびっくりしました。」と語ってくれました。

藁科くんの行った研究は「Silk-Gland-Derived Sericin as a Growth Promoter in Animal Cell Culture」というもの。受賞した時の気持ちを「まさか自分が選ばれるとは思ってもみなかったので、びっくりしました。それと同時に、自分の名前が呼ばれたときは自分の研究が評価されたことにほっとしました。」と語ってくれました。

前田さんと山村さんの共同で行った研究は「Investigation and Development of a New Solid Polymer Electrolyte Using an Natural Membrane for Fuel Cell Devices」というもの。受賞した時の気持ちを「藁科君の受賞を喜んだすぐあとだったので、自分たちの名前が呼ばれたときはより一層うれしく感じましたし。昨年の出場時には賞を取ることができなかったのですが、今回受賞することができて心から安心しました。」と語ってくれました。 

また、最高賞に当たるゴードン・ムーア賞(Gordon E. Moore Award)は、カナダ代表のHan Jie (Austin) Wangさんの「Boosting MFC Biocatalyst Performance: A Novel Gene Identification and Consortia Engineering Approach (バイオ燃料電池の生体触媒性能の向上:新規の遺伝子同定とコンソーシア工学アプローチ)」が、次点にあたるインテル青年科学賞(Intel Foundation Young Scientist Award)には、米代表のKathy Liuさんの「Nature-Based Solid Polymer Electrolytes for Improved Safety, Sustainability, and Efficiency in High-Performance Rechargeable Batteries (高性能全固体二次電池における効率的で安全かつ持続可能な天然由来固体ポリマー電解質)」と、同じく米代表のSyamantak Payraさんの「Brace Yourself: A Novel Electronically Aided Leg Orthosis (新型パワード歩行補助具の開発)」が選ばれました。 この表彰式をもって今年のIntel ISEFも無事終了し、日本代表団は明日以降に帰国の途につきます。 Twitter(https://twitter.com/npo_nss)では、現場の様子や情報等を写真を交えてリアルタイムに配信をしておりますので、そちらも御覧下さい。

   

一般公開、その後Special Awardの表彰式へ

米国アリゾナ州フェニックスで開催されているIntel ISEF 2016は本日で5日目を迎えました。午前中は、ファイナリストの研究発表の一般公開が行われました。昨日の本審査会とは異なり、一般の方もファイナリストの研究プレゼンを聞くことができます。地元の中学生などが多数来場し、法被や振り袖、浴衣などを着た日本のファイナリストのブースには、多くの人が訪れていました。日本のファイナリストたちは、数日の間に英語で質疑応答をすることに慣れ、純粋に研究のプレゼンを楽しんでいるように見えました。

一般公開を終えたあと、Intel ISEF 2016の特別賞(Special Award)表彰式が夜に行われました。しかし残念ながら、表彰式で日本の名前が呼ばれることはありませんでした。

明日の朝(5月13日)には、いよいよ優秀賞(Grand Award)表彰式が行われます。 本日は叶いませんでしたが、明日の表彰式では輝いてほしいと願っています。

 

Intel ISEF 2016 審査会当日

米国アリゾナ州フェニックスで開催されているIntel ISEF 2016は本日で4日目、審査会当日を迎えました。 審査直前には、通訳ボランティアの人と発表の打ち合わせを兼ねた朝食会が行われ、各々内容のすり合わせをしました。 本番の審査会は、ファイナリストと通訳、審査員だけが入場できる厳重なセキュリティ体制の中、朝8時から夕方17時にかけて行われました。 日本代表のファイナリストたちは、昼休みには「想像していたよりも審査員と会話がしやすくて楽しかった」と、多くのファイナリストが口にしていました。 審査終了後は、Intel ISEF参加者のために特別に用意された、Evening of Laughter and Spectacleというイベントが行われました。ショーの中では、日本の無形文化財である手妻も披露されました。 なお、明日12日に特別賞の表彰式が、明後日13日に優秀賞表彰式が行われ、審査結果が発表されます。Twitter( @npo_nss )では、現場の様子や情報等を写真を交えてリアルタイムに配信をしておりますので、そちらも御覧下さい。

Intel ISEF 2016 日本代表チーム昼食会、歓迎パーティに参加

米アリゾナ州フェニックスで行われているIntel ISEF 2016は3日目を迎えました。 この日は審査を控えた前日です。ブースが完成した状態で午前にメディア向けの内覧会が行われました。ファイナリストはブースの前で練習できるこの最後の貴重な時間を使い、プレゼンテーションの最終チェックを行いました。また、メディアの取材に対応し、意気込みや研究についての軽い説明等を行いました。

会場内では、ノーベル生理学・医学賞受賞者のJ・マイケル・ビショップ医学博士とファイナリストたちが交流する場面も見られました。 午後には、ノーベル賞受賞者を中心とする6名のパネルに質問をすることができる討論会が行われました。 全ファイナリスト1700名以上の参加者のうち質問できるのは、事前に応募した中から選ばれたわずかな人数のみです。

お昼には、過去最多の27人の日本代表ファイナリストが集結し、昼食会が行われました。大会が始まってから、久しぶりに日本代表が一堂に会することができたので、ファイナリストたちもリラックスすることができたと思います。 夕方からはファイナリストの歓迎パーティーがあり、ファイナリストは思いおもいの時間を過ごしていました。

明日11日はいよいよ審査会本番です。午前8時から18時まで、長時間の審査が行われます。 Twitter( @npo_nss )では、現場の様子や情報等を写真を交えてリアルタイムに配信をしておりますので、そちらも御覧下さい。

 

Intel ISEF 2016 セットアップ完了、オープニングセレモニー

米国アリゾナ州フェニックスで開催されているIntel ISEF 2016は、2日目を迎えました。 午前中、ファイナリストたちは各々のポスターのセットアップを完了させ、審査会に向けたプレゼンテーションの練習を現地通訳者を交えて行いました。この練習を通じて、審査員により自分たちの研究をアピールできるようにアドバイスを受け、研究発表の改善に取り組んでいました。最後の最後まで良いものにしようという意気込みが見えました。

夕食を終えた後に行われたオープニングセレモニーでは、テスラコイルの放電を用いて音楽を奏でる科学技術フェアにふさわしいパフォーマンスが行われたほか、EMOTIV社の創業者であり、現CEOのTan Le氏の講演がありました。 恒例の各国代表がパネルをもって壇上に駆け上がるアピールタイム”シャウトアウト”では、日本チームを代表して、渋川直生くん、王林思帆さん、杉本久菜さんの3名が代表としてステージへと上がり、映像には山村萌衣さん、田中愛登くん、早川優希くんが出演しました。

明日10日は、ノーベル賞受賞者を招いてのパネルディスカッションのほか、ファイナリストの歓迎パーティーが予定されています。

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Intel ISEF 2016 日本代表団、フェニックスに無事到着。ピンバッジ交換会で各国の代表と交流

Intel ISEF(国際学生科学技術フェア)2016は、アメリカ合衆国アリゾナ州フェニックスで5月8日から13日(現地時間)にかけて開催されます。今大会に出場する日本代表団は8日(日本時間)に日本を発ち、本日、無事にフェニックスに降り立ちました。海外が初めてというファイナリストも少なくなく、不安と高揚感が入り混じった面持ちをしているファイナリストもいるようでした。 ファイナリストは、Intel ISEF 2016の会場であるフェニックス・コンベンションセンターに到着。フェアの規模や会場の大きさに圧倒されつつも、各自ブースチェックを行いました。その後、ファイナリストたちはウェルカムイベントであるピンバッジ交換会に参加。各国の代表とピンバッジや連絡先などを交換するなどをし、親睦を深めることができたようです。 日本サイエンスサービスでは、開催期間中、現地プレスルームより、毎日、日本代表の最新の情報をインターネットを通してお伝えしていく予定です。 Twitter(https://twitter.com/npo_nss)では、現場の様子や情報等を写真を交えてリアルタイムに配信をしておりますので、そちらも御覧下さい。

  

ISEF2016開催期間中、随時最新情報をお届けします。

日本サイエンスサービスでは、2016年5月8日から13日にかけて、米国アリゾナ州フェニックスで行われるインテル国際学生科学技術フェア(Intel ISEF)にて、現地にプレスチームを派遣して、最新情報をお届けします。Twitter(@npo_nss)では、写真とともにリアルタイムで最新のファイナリストの様子をツイートしてまいります。また、Intel ISEF情報サイト(ISEF.jp)では、開催期間中、毎日、1日のまとめを配信いたします。

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